中国の武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が懸念されています。
日本でも神奈川県在住の30代男性や武漢から訪日旅行に来ていた40代の中国人男性など、新型のコロナウイルスに感染例が出ています。
そもそも新型肺炎に罹ってしまうとどんな症状が出るのでしょうか。
新型コロナウイルスに感染しないためにどんな予防をしたらいいのでしょうか。
新型肺炎について、特徴や対策方法を確認しておきます。
新型肺炎の症状や原因
今回、中国の武漢市で発生した新型コロナウイルスによって引き起こされる肺炎が新型肺炎として問題になっています。
2003年に猛威を奮ったSARS(重症急性呼吸器症候群)思い起こされる新型コロナウイルスですが、具体的にどのような症状が出るのでしょうか。
厚生労働省の情報によれば、新型コロナウイルスに感染した患者には以下のような症状が発症するとのこと。
これらの症状は、ふつうの風邪やインフルエンザなどに感染した時にもみられるもので、短時間で致死に至るような重度の症状ではありません。
万が一、新型肺炎に罹ってしまった場合には、安静にしながら体力の回復を待ち、熱やせきなどの症状を和らげていく「対症療法」が中心となるようです。
潜伏期間は長くて12日程度との見方が有力となっていて、中国への渡航から帰国した直後といった場合は体調の変化に注意が必要です。
新型肺炎の感染経路は野生動物
新型肺炎の原因は野生動物といわれています。
その理由は、今回の新型肺炎の発生源とされる「武漢華南海鮮卸売市場」にあります。
この市場では食用の動物や爬虫類が売られていて、中国に生息するアマガサヘビやタイワンコブラが感染源ではないかと当初指摘されていました。
その後、中国の専門家チームによる調査では、市場で食用として売られていたタケネズミやアナグマなどの野生動物が感染源だった可能性が高いという結果が出ています。
SARS(重症急性呼吸器症候群)の感染が拡大した時にも、発生源となったのは中国の広東省広州市にある「広州新源蛇鳥禽畜総合市場」でした。
新型肺炎の対策・予防法にマスクや手洗いは効果あり
新型コロナウイルスの感染力は特別強いわけでなく、一般的な風邪とおなじ予防法に効果があるようです。
厚生労働省では新型肺炎への予防法について、次のように呼びかけています。
持続的なヒトからヒトへの感染の明らかな証拠はありません。風邪やインフルエンザが多い時期であることを踏まえて、咳エチケットや手洗い等、通常の感染対策を行うことが重要です。
出典:厚生労働省
お店など多数の人が集まる場所では、店頭に設置されている消毒液も積極的に使用するのが良いでしょう。
【まとめ】新型肺炎の症状や原因は?マスクや手洗いは予防に効果的
国立病院機構三重病院の谷口清州医師は、今すぐできる対策として大事なポイントを2つ挙げています。
・武漢への渡航歴があって発熱と気道症状(咳やのどの痛みなど)のある人は、マスクをしたり、咳やくしゃみをティッシュでおさえたりするなどの「咳エチケット」を守ること。
・武漢への渡航歴があって、発熱と気道症状がある人は、公共交通機関を使用せずに、医療機関を受診して、きちんと渡航歴を伝えること。
出典:opendoctors.jp
もともとこの時期はインフルエンザが流行りやすい時期でもあります。
新型コロナウイルスによる新型肺炎に過敏になることなく、規則正しい生活と日常的な風邪予防で健康にシーズンを乗り切りましょう。