マンガを無料で読めるサイト「漫画村」の運営者である星野ロミ(28)がフィリピンのマニラ空港で身柄を拘束されましたね。
上の画像が星野ロミ本人の顔画像ですが「ロミ」という少女チックな名前からは想像ができません…。
今回の逮捕で本名も明らかになったわけですが、星野ロミとは一体何者なのでしょうか。
漫画村の本名星野ロミは「少女」じゃなくて「男」だった
逮捕の報道を受けてこれまではハンドルネームだと思われていた「星野ロミ」という名前が本名であることに驚きの声が挙がっています。
さらに「ロミ」という少女的な名前から性別は女性ではないかとなんとなく思われていた節もあり、28歳の男であることにびっくりした人も多いようです。
星野ロミって本名だったのかw
— そりゅー (@solu15f) 2019年7月9日
拘束されてなお星野ロミで報道されるって事はアレマジで本名だったのか…
— ありのままで消沈 (@shochindayo) 2019年7月9日
星野ロミってすげえきれいな名前だな
— みどり うぬ(御鳥いち) (@4H7RiHpnAmtUXiI) 2019年7月9日
漫画村の星野ロミの国際的活動がトンデモない
星野ロミは日本とイスラエルとドイツの3重国籍ということです。
ここ数年は旅行者としてフィリピンに出入国を繰り返していたようで、
今回はマニラから香港行きの飛行機に搭乗しようとしていたところと取り押さえられたとのこと。
海外のサーバー等を駆使して3つの国籍を自在に操り国際的に活動していたということが驚きです。
被害を受けた漫画家が星野ロミが利用していたアメリカの配信ネットワークを提供する企業に対し情報開示を求める訴訟を昨年2018年に起こしており、星野ロミの氏名や住所はここから足がついたようですね。
星野ロミの経歴と運営サイト(漫画村のほか多数)
星野ロミは漫画村に限らず、18歳のころから様々なサイトを運営して収益を上げてきました。
漫画村での被害額は総額で3,200億円に上ると言われており、相当稼いでいたと思われます。
星野ロミの経歴と運営サイトは以下のとおりですが、中には18禁系のサイトも含まれており、昔から法律に抵触あるいは完全アウトの所業を繰り返してきたことがわかります。
2009年|キジダス開設
2010年|関係ないにゅーす、まとめいと、楽々アンテナ等を開設
2011年|萌通と組んで「今日もやられやく」を乗っ取り、
萌通はウイルス作成罪で逮捕、動画配信のメイト開設
2012年|アンテナのスオミネイト、動画配信のYouFlix開設、萌通は虚偽告訴で再逮捕、楽々アンテナ閉鎖
2013年|情報商材転売のインフォオフ開設、萌通は懲役3年の実刑判決
2014年|同人漫画配信のDropBooks、児童ポルノ配信のShareMovie開設
2015年|動画配信のShareVideos、アニメ配信のAnimeLeaks開設
2016年|メイドカフェのDiamaid開店、テレビ配信のSmaTV、動画配信のHimaTube、一般漫画配信のフリーブックス開設(同じ年にSmaTV、HimaTube、スオミネイト閉鎖)
2017年|サーバー情報で身元がバレたため、フリーブックス→漫画村に移転、DropBooks→DLBOOKSに移転、AnimeLeaks閉鎖、アニメ漫画アンテナ開設、出所した萌通は詐欺で再逮捕
2018年|漫画販売のYouBook、児童ポルノ販売のDIGITAL-MARKET開設、アニメ配信のアニポ、アンテナ速報乗っ取り、アニメ漫画アンテナ閉鎖
星野ロミは著作権侵害で1億円を超える損害賠償金か
星野ロミが「過去最悪の著作権侵害」を起こした「最重要指名手配者」として日本に強制送還された後は、日本の法律のもと裁判にかけられることになるでしょう。
その場合著作権侵害による損害賠償が命じられる可能性が高く、
損害賠償額は1億円以上に上ると見られています。
あの「第③世界」は1億7千万円の損害賠償金
みなさんは違法着うた配信サイト「第③世界」のことを覚えていらっしゃいますでしょうか?
実は2011年に東京地裁から「第③世界」のサイト管理人に対して損害賠償金1億7千万円の判決が出ています。
著作権のような形のない財産権の場合は直接的な損害額の算定が難しいとされており、
著作権法には損害額の推定に関する規定(著作権法114条)が定められています。
- 海賊版の販売(ダウンロード)数に正規版販売の1件ごとの利益をかけた額
- 海賊版の販売(ダウンロード)数に正規版のライセンス料金の1件ごとの利益をかけた額
- 海賊版業者の不当利益額
おそらくこの記事を読んでくださっている方の中には「漫画村」のヘビーユーザーだった方もいるのでは?
そういった方であればなおさら「漫画村」で読めたマンガがすべて正規料金で販売された場合の金額がもの凄いことになることが容易に想像できますね。
刑事裁判の判決は10年近い懲役実刑判決か。
ちなみに星野ロミに課されると予想される1億円以上という損害賠償額はあくまで民事訴訟の損害賠償です。
著作権の侵害の場合、刑事訴訟として10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金が定められていますから、
国外に逃亡していたり防弾サーバーを悪用していた星野ロミの場合は、
1億円を超える損害賠償金×10年近い懲役実刑判決が言い渡されるのではと予想されます。
【まとめ】漫画村の星野ロミ逮捕後の進展に注目
星野ロミが日本に強制送還となった後、
裁判で言い渡されると予想される損害賠償や判決はかなり重いと予想されます。
◆1億~2億円の巨額な損害賠償金
◆10年近い懲役実刑判決
現在はフィリピンのタギッグ市の移民局拘禁施設に星野ロミの身柄が移されているようですが、
手続きが順調に進めば7月中にでも身柄が日本側に引き渡されることになると思われます。
裁判の進展によっては2011年の「第③世界」への判決を超える損害賠償請求が命じられる可能性もありますね。