2019年7月9日にジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川さんが亡くなりました。
数々の大物タレントやアイドルを輩出してきた偉人の訃報に多くの労いの言葉や功績を称えるコメントが報じられる中、
ジャニー喜多川社長のタレントやジャニーズジュニアに対する性的虐待が一切報じられないことに対する疑問の声も挙がっています。
スターを多数輩出した「偉人伝」やタレントとの「強い絆」など、
華々しく美しいストーリーの背後には一体どんな真実があり、
ジャニー喜多川の性犯罪や少年愛の対象となってきたアイドルやタレントは誰なのでしょう?
ジャニー喜多川が性犯罪者―少年愛の被害者は誰?
ジャニー喜多川の性犯罪被害者はメジャーデビューを果たす前の「ジャニーズJr.の少年たち」といわれています。
なかでも驚きなのが20歳になる前の未成年の少年たちがジャニー喜多川さんに犯されていたということです。
現在ではジャニー喜多川さんの性犯罪者や少年愛の話題はメディア等でほとんど語られることがありませんが、
性的虐待の詳細や被害者が誰なのかについてはこれまでの「裁判」と「暴露本」で明らかにされてきました。
性的虐待の被害者の中には暴露本を出版した元・光GENJIの木山将吾さんのほか、ジャニーズJr.時代のSMAPやTOKIOの候補メンバーも含まれているという噂があります。
さらにジャニーさんの後継者として注目されている滝沢秀明さんも被害に遭っていたという説もあり「掘られた」少年たちは1人や2人ではないという可能性も囁かれています。
週刊文春とジャニーズ事務所の裁判で証言に立った2人の「少年」
ジャニーさんのJr.タレントたちへの性的虐待は都市伝説として囁かれていた時期もありましたが、
残念なことに最高裁での裁判でも認定されており、
現在では「秘められた事実」となっています。
裁判のきっかけは1999年に「週刊文春」がジャニーさんの性的虐待や性的行為を告発する記事を発表し、
ジャニーズ事務所が名誉毀損で「週刊文春」を提訴したことに始まります。
その裁判の過程では性的虐待の証人として元ジャニーズJr.の2人が出廷し、
裁判の場でジャニーの手によって行われていた性的行為を赤裸々に語ったことで、
ジャニーさんの少年愛やホモに関する都市伝説が公然の事実となったわけです。
このとき証言に立った元ジャニーズジュニアは2人とも未成年でした。
この時の少年らの証言内容は月刊誌『噂の真相』(2002年2月号)が詳しく報じています。
証言者のひとりであるA君は仕事で夜遅くなり、電車がなくなったとき、他のジュニア数人と“合宿所”と呼ばれるジャニー社長の自宅である六本木の高級マンションに宿泊した。そんななかジャニー社長から性的虐待を受けたのだという。
A君の証言によると、「合宿所で寝ていたらジャニーさんが横に来て、足をマッサージし始めた。普通に触ってきた。ちょっとイヤだった」と言い、その後、「だんだんエスカレート」し、性的な行為をされたという。これ以上は生々しいため具体的な記述は控えるが、もっと直接的な性行為などの詳細な証言もあったという。
もう一人、SMAPやV6のバックで踊ったり、CMやジュニアのコンサートにも出た経歴があるというB君も、寝ているときにジャニー社長が布団の中に入ってきて性的な行為をされたという証言をしている。
出典:『噂の真相』(2002年2月号)
ジャニー喜多川による性犯罪被害の暴露本に書かれた「SMAP」へのメッセージ
ジャニーさんによる性被害や少年愛の詳細は元・ジャニーズメンバーによる数々の「暴露本」でも明らかにされてきました。
これまでに出版されてきた「暴露本」はこちらです。
- 1988年|『光GENJIへ』(データハウス)北公次・元フォーリーブス
- 1989年|『ジャニーズの逆襲』(データハウス)中谷良・元ジャニーズ
- 1996年|『ジャニーズのすべて 少年愛の館』(鹿砦社)平本淳也・SHADOWの元メンバー
- 1997年|『ひとりぼっちの旅立ち』(鹿砦社)豊川誕
- 2005年|『Smapへ――そして、すべてのジャニーズタレントへ』(鹿砦社)木山将吾・光GENJIの候補メンバー
中でも最も衝撃的でセンセーショナルな暴露本が2005年に出された
暴露本『Smapへ――そして、すべてのジャニーズタレントへ』でしょう。
この暴露本の著者は元・光GENJIの木山将吾さんで、序章にはこのように書かれています。
決して名誉を抱えたままでは死なせない。
あなたに2年間、おもちゃにされた人間だからこそ、今、僕が真実を語る。
被害者の声はここまで力強いのかと思うほど、
ジャニーさんが亡くなった今でこそ強い思いが伝わってきます。
木山将吾さんの「実体験」にもとづいたこの暴露本では
「木山将吾さんがジャニー喜多川の愛人にされていた」
「僕はジャニー喜多川と性行為をした」
といったとんでもない内容が綴られています。
いまでは絶版となっている暴露本『Smapへ――そして、すべてのジャニーズタレントへ』はAmazonで約30,000円の値段が付いています。
暴露本のタイトルは、なぜ「Smapへ」なのか?
この暴露本のタイトルがなぜ「Smapへ」なのか理由については詳しく語られていません。
しかし、光GENJIのバックで踊っていたスケートボーイズのうち選抜された6人が、
SMAPメンバーの中居正広・木村拓哉・稲垣吾郎・森且行・草彅剛・香取慎吾さんだったわけですから、
木山将吾さんが経験した性的被害の数々をSMAPのメンバーも「目の当たりにしていた」あるいは「被害に遭っていた」としてもおかしくありません。
ジャニーズJr.6名から6名が選抜されSMAPが結成されたのは1988年、
そしてジャニーさんの性的虐待が認定された裁判が起こったのは1999年です。
もしかするとジャニーズタレントの先輩としての責任感もあり、
木山将吾さんは本当のことを語れない現役SMAPメンバーに向けた思いを込めてこのようなタイトルを付けたのかもしれません。
ジャニーさんの性的虐待や性的行為の被害については、
「本当のことを語らない」あるいは「偽っている」元ジャニーズJr.タレントも多いと聞きます。
イギリスの放送局・BBCでも、ジャニー喜多川さんの訃報を伝える記事のなかで、
偉大な功績だけではなく性的虐待問題にも触れており
ジャニーさんの少年愛と性的虐待は「世界的に周知の事実」となっているにも関わらず、
日本ではタブーとして沈黙の闇に包まれようとしていますね。
まさにジャニーさんからしてみれば「墓場まで持っていく」秘密の1つだったのでしょう。