2019年11月9日に天皇陛下のご即位を祝う祝賀パレード(祝賀御列の儀)が行われました!
皇居から赤坂御用地までの4.6kmのコース沿いには多くの観覧客がびっしりと詰めかけていましたね。
パレードの中でひと際目立っていた車が、両陛下のお乗りになっていたオープンカーです。
そこでこの記事では祝賀パレードのオープンカーの車種や価格をご紹介していきます。
祝賀御列の儀(パレード)で両陛下が乗っていた特注オープンカー
祝賀パレード(即位パレード)で両陛下が乗っていらした車は、トヨタ「センチュリー」の特注車です!
トヨタの特別な車「センチュリー」をベースに、両陛下の晴れ姿が見えやすいようにと屋根を切断する大改造が行われ、オープンカーに仕立て上げられました。
ナンバープレートは「第10号御料車(皇10)」です。
この車は宮内庁が発注し、内閣府が自動車メーカー5社を検討した結果、トヨタに決まったそうです。
また、屋根だけではなく細かな部分も皇室仕様に改造されています。
たとえば、御料車の証である菊花御紋章は前と後のナンバープレートの位置と、左右の後部ドア上部に取り付けられています。
ボンネットには天皇旗などを取り付ける旗竿金具が装着されていて、今回の祝賀行事に合わせた様々なカスタマイズが施されています。
ちなみに、この特注センチュリーを購入したのは内閣府ということで、一連の行事が終わった後は皇室仕様のカスタマイズは取り外されて、車両は宮内庁から内閣府に返還されるとのこと。
また、東京と京都それぞれの迎賓館での一般公開が予定されているので、祝賀パレードに参列できなかった方も後日ゆっくりと見学することもできそうです。
また、2020年は東京五輪の年。
この特別なセンチュリーが内閣府の公用車としてオリンピックなどの公的行事で使用されるとのことです!
特注トヨタ「センチュリー」の価格はいくら?
さて、気になるのが皇室仕様で特注されたトヨタ「センチュリー」の価格です。
なんとその値段は8,000万円程度と言われています。
実際、内閣府は車両価格8,000万円を上限に自動車メーカー各社を検討したそうです。
ただしこの車両は、祝賀御列の儀のパレードで両陛下をお守りする車ということで、リスク対策の面でもあらゆる特別な装備が施されているわけです。
表から見えない大がかりな補強、防弾装置、爆破を想定した対策、パンクしない特殊タイヤなどあらゆる特別装備がされているはず。実際の車両価格は8000万円をはるかに上回ると思う。
自動車評論家の松下宏氏(日刊スポーツ2019年11月10日)
また、すでに御料車として使われている国賓送迎用の防弾仕様のセンチュリーの価格は9,000万円だったことを考えると、
祝賀パレードのオープンカー仕様のセンチュリーは1億円くらいの価値がある車両だと推測されます。
普通のトヨタのセンチュリーは一般人向けに販売されている
御料車として使われているトヨタのセンチュリーはなんとなく皇室や要人専用のイメージがありますが、実は一般の人も購入することは可能です。
このクルマには都市伝説があり「一般人は買えない」という噂を耳にしたことがあるかもしれません。
こういった都市伝説が広まった理由はおそらく、その価格でしょう。
2018年6月に3代目となる新型にモデルチェンジしたこのクルマの価格は1,960万円です。
さらに購入の際には手付金として100万円をまず納めなければいけないとのこと。
まずこの時点で普通の人が簡単に買うことのできないクルマであることがよくわかります。
さらに、1ヵ月当たり50台しか生産できないということで、いざ買おうと思っても納車までに時間がかかることも想定されます。
また、センチュリーの販売店の事情として、特別なクルマだけに「売ってはいけない人」に神経を使うことも背景にあるようです。
審査をするかも知れない、というか、場合によってですが…」などと歯切れが悪ことをいう。どういう意味かを尋ねると「反社会的な人達だったり、あるいは転売目的の業者だったり、センチュリーは特殊なクルマなので、売る時にも注意が必要なのです。
自動車評論家コラム【MOTA】2018/08/21
このように、トヨタのセンチュリーは様々な点で特別な車で、個人の購入に障壁があることから「一般人は買えない」という噂が広まったのでしょうね。
【まとめ】祝賀パレードで両陛下が乗っていたオープンカー
特別に作られた世界でたった1台のロイヤルオープンカー。
ちなみに、1993年6月に両陛下のご成婚パレードで使用されたロールスロイス社のオープンカーよりも大きく、価格も高額であるとのこと。
迎賓館での一般公開や来年の東京オリンピックで再びお目にかかれるのが楽しみなクルマですね。