北方領土・国後島古釜布へ訪問した日本維新の会の丸山穂高衆院議員が、2019年5月11日に元国後島民である大塚小弥太さん(おおつかこやた・89歳)に「(ロシアと)戦争をしないとどうしようもなくないですか」などと発言。
世間ではこの発言をめぐり大きな批判の渦が巻き起こりました。
しかし、問題発言は戦争への言及だけにとどまらず、「女を買いたい」「女性の胸を揉みたい」など訪問の目的から完全に逸脱した発言を繰り返していたことが明るみに出たことで、事態はますます収束の方向から遠ざかっています。
さらに、事情聴取のために出席を求められていた衆院議院運営委員会理事会(通称:議運)を「適応障害」との診断書を提出し欠席したことで、世間の批判は過熱。火に油を注ぐ様相を呈しています。
国会議員でありながら北方領土に関する失言や、破廉恥で恥ずべき言動を繰り返した丸山穂高氏はいったいどんな人物なのでしょう?
この記事では衆院議員の丸山穂高(まるやまほだか)氏について、学歴や経歴、結婚や家族関係について調べてみました。
丸山穂高議員のプロフィール
丸山穂高議員は、2019年現在35歳ということで国会議員の中では若手です。
その若さと爽やかな顔立ちからイケメン議員として話題になったこともあります。
それと実は、後天性の病気によって左耳が聞こえない片耳難聴という病気をお持ちのようです。
名前| 丸山 穂高(まるやま ほだか)
所属政党| 日本維新の会
生年月日| 1984年1月10日
年齢| 35歳
血液型| A型
出身| 大阪府
身長| 176センチ
趣味| 登山、温泉、座禅
好きなもの|たこ焼き、カレーライス
丸山穂高議員の学歴(大学・高校)
出身高校|西大和学園高等学校(奈良県)
出身大学|東京大学 経済学部(東京都)
出身地は大阪府である丸山穂高議員ですが、高校は奈良県にある私立の西大和学園に通っていたそうです。
奈良県の西大和学園は偏差値が72~76の、近畿地方では有名な私立高校です。
そして出身大学はというとさすが国会議員、東大の経済学部を卒業しています。
東大の経済学部は6学部中3番目に偏差値が高い学部で、偏差値67.5だそうです。
高校時代から大学時代まで偏差値が高い学校に通っていたことからも、まさにエリートといった感じがします。
国会議員というだけあって勉強は非常にできる方のようですね。
丸山穂高議員の経歴
2006年|経済産業省に入省。大臣官房総務課や原子力安全・保安院(当時)保安課企画法規係長を経て、2009年に退官
2009年|財団法人松下政経塾に入塾し、2012年に卒塾
2012年|結党から間もない日本維新の会大阪府第19選挙区支部長に就任
2012年|第46回衆議院議員総選挙において初当選
2014年|第47回衆議院議員総選挙で再選
2017年|第48回衆議院議員総選挙で3選
丸山穂高氏は大学卒業後、経済産業省からキャリアをスタートしています。
その後、2009年から2012年まで未来のリーダーを育成する理念を掲げている松下政経塾に在塾しています。
在塾中は研修や研究にかかる資金や寮などが提供されますが、その分入塾選考も厳しく丸山穂高氏優秀さが伺えます。
議員としてのキャリアを見ても、大阪19区で3回の当選を果たしているんですね。
丸山穂高議員は結婚している?嫁や子供は?
丸山穂高氏が結婚しているかについてですが、調べたところ独身だと判明しました。
2012年の選挙出馬の前までは彼女がいたそうですが、初当選を目前にして別れています。
その後2014年には、銀座高級クラブの現役東大ホステス(当時)に手を出したとして、ニュースで話題になりました。
議員としてのキャリアは順調だった丸山穂高氏ですが、女性関連では苦労をしてきたのかもしれません。
国会議員の職務として訪れた訪問先で、「女性のいる店で飲ませろ」「キャバクラに行こうよ」「女を買いたい」などと発言をしたわけで、推して知るべしといったところではあるのですが…。
こういった酒癖・女癖の悪い発言が今回が初めてとも思えませんから、以前いた彼女とも女性関係の問題で別れた可能性も考えられますね。
北方領土に関する失言の内容(動画あり)
北方領土・国後島へのビザなし訪問団(65人)に参加した日本維新の会の丸山穂高衆院議員(35)(大阪19区)が11日夜に飲酒後、同島の宿泊先「友好の家」で、同島出身の訪問団長に「(領土問題でロシアと)戦争しないとどうしようもなくないですか」などと発言し、トラブルを起こしていたことが13日、わかった。丸山氏は団員らの抗議を受けて陳謝し、ロシア島民との意見交流会を欠席した。
団員らによると、11日午後8時頃、団長の大塚小弥太さん(89)(札幌市)が食堂で同行記者の取材対応中、酒に酔った様子の丸山氏が割り込んで「戦争発言」が出た。「(戦争は)賛成か反対か」「ロシアが混乱しているときに取り返すのはOKか」とも問い、大塚さんは「戦争はすべきでない」などと答えた。
大塚さんは立腹して退席し、丸山氏は団員らに促されて寝室に戻ったが、その後も大声で騒ぐなどした。丸山氏は12日、団員らに「ご迷惑をかけ、おわびします」と陳謝した。
丸山氏は衆議院沖縄・北方問題特別委員会委員で、顧問として訪問団に参加した。13日、北海道・根室港(根室市)に帰港後の記者会見で大量の飲酒を認め、「タブーなく聞いた。団長は(戦争に)反対だとおっしゃった。私もそうです」などと釈明した。
讀賣新聞(2019年5月14日)
今回の1件ではお酒に酔った山穂高議員が「北方領土を取り返すためには戦争するべきだ」と受け取れるような発言をしたほか、ビザなし訪問団の団員に絡むなどしたことが問題となっています。
2015年には飲酒後に複数の男性ともみ合いになり相手の手を噛むトラブルを起こしているなど、お酒に関するトラブルや失言が重なった格好です。
日本を背負う国会議員となればそれにふさわしい態度や発言が求められるのは当然のことと言えるでしょう。
丸山穂高議員は日本維新の会から除名処分に
日本維新の会は14日の常任役員会で、北方領土返還に関し「戦争をしないとどうしようもなくないか」などと発言した党所属の丸山穂高衆院議員(35)=大阪19区=を除名処分とすることを正式に決めた。丸山氏は同日午前に馬場伸幸幹事長に電話して離党届を提出したが、党は受理しなかった。
毎日新聞(2019年5月14日)
北方領土への訪問の際に「戦争をすべき」とも受け取れる失言をした丸山穂高議員は、正式に所属する日本維新の会から除名されることが決まりました。
今年2019年の夏には参院選も予定されており、日本維新の会の政党運営側からすれば、選挙前の大事な時期に「爆弾」を抱えるわけにはいかないと判断するのが適当でしょう。
丸山穂高議員が提出した「適応障害」診断書
丸山穂高議員が起こした今回の騒動がここまで大きくなっている理由は、ズバリ謝罪・反省からの逃避姿勢でしょう。
丸山穂高議員国会から弁明を求められていましたが、「適応障害」との診断書を提出し、「2カ月の休養が必要」として、5月24日の衆院議院運営委員会理事会(通称:議運)を欠席しました。
弁明の機会から逃れるために「適応障害」の診断書を口実として用意したかのように受け取れるこの行動に対し、多くの批判が殺到しています。
精神疾患の診断書をこういう形で使われるのは心外です。「逃げたいときには病気と偽装できるのか」と患者さんたちが誤解されます。適応障害とのことですが、ストレス因は自ら招いたもので、国会議員なら対応すべき範囲内です。
— 香山リカ (@rkayama) 2019年5月24日
丸山議員 「適応障害で2か月間の休養必要」 https://t.co/IxuodEV0Je
丸山穂高議員の適応障害の真偽はともかくとして、今回の件を見て適応障害やその他の精神疾患を「便利な逃げ道のための病気」だと思った人がいるなら、どうか考えを改めて下さい。今も苦しんでいる人を、これ以上追い詰めないで欲しいから。
— 乃樹愛@7/20(土)講演会&サイン会 (@n0kia_ksnk) 2019年5月24日
適応障害。私は思考力が鈍って瞬間的に話したい事が纏められずに話せなくなる方が多かった。思ってない事をべらべら話す元気はない
— Ray@適応障害*無職 (@c21o9ouk) 2019年5月24日
丸山さん、酔ってあれだけべらべら話してるのを「適応障害のせいで~」と認識されるのはやめて欲しいし、本人関係者がそんな発言をしようものならはたきたくなるね😒
【まとめ】丸山穂高議員が起こした騒動の今後の進展は?
自ら世間の批判を加熱させてしまっている丸山穂高議員ですが、せめて国会議員らしく説明責任と謝罪の姿勢を見せてほしいものです。
提出された診断書では「2カ月の休養が必要」とのことでしたが、今回の騒動はどのように収束していくのでしょうか。
今後の進展を注意深く見守りたいと思います。