NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」 でオリンピック競泳金メダリストの北島康介さんがドラマに初出演しました。
北島康介さんは10月27日に放送された第40回「いだてん」で、水泳選手である古橋廣之進(ふるはし ひろのしん)役を演じています。
NHK大河ドラマ「いだてん」に登場した裏オリンピックって何?と思った方も多いのではないでしょうか。
そして古橋廣之進さんの幻の金メダルの真相を知らない人も多いはず。
そこで今回はNHK大河ドラマ「いだてん」に登場した裏オリンピックについて追求していきたいと思います。
NHK大河ドラマ「いだてん」に登場した裏オリンピックとは?
まずはNHK大河ドラマ「いだてん」に登場した裏オリンピックとは何なのかをご紹介していきましょう。
裏オリンピックが行われたのは1948年ロンドンオリンピックのときです。
この頃日本はちょうど敗戦したあとで、敗戦国である日本はロンドンオリンピックに参加できませんでした。
しかし日本水泳連盟はオリンピックに出場できないかわりに、ロンドンオリンピックと同じ日の同じ時刻に日本選手権を開催し、その記録を比べることにしたのです。
これが裏オリンピックと言われ、場所は神宮プールで開催されました。
裏オリンピックで活躍した古橋廣之進の「幻の金メダル」
裏オリンピックで活躍をみせたのが古橋廣之進さんです。
古橋廣之進はどんな人物?
古橋廣之進さんは1928年に静岡県の浜名湖東岸にある雄踏町で生まれました。
小学4年生のとき浜名湖畔の一角にプールができ、これが水泳との出会いだったようです。
そして小学6年生のときには静岡県の県大会で全国新記録をだし優勝。
地元紙でも「豆魚雷あらわる」という見出しで大きく紹介されました。
その後、日本は戦争の時代に突入し一時期水泳を中断しなければいけないこともありましたが、古橋廣之進さんは厳しい時代に中でも数々の記録を残していきます。
1947年に日本選手権が開催され、400m自由形に出場した古橋廣之進さんは世界新記録をだします。
しかし当時日本は国際水泳連盟から除名されていたため公認記録としては残りませんでした。
そして翌年の1948年にロンドンオリンピックが開催されます。
幻の金メダルの真相
裏オリンピックでの記録をみてみると、自由形400mではロンドンオリンピック金メダルのウィリアム・スミス選手が4分41秒0だったのに対し、古橋廣之進さんは4分33秒4というタイム。
さらに自由形1500mでは金メダルをとったジェームズ・マックレーンが19分18秒5であったのに対し古橋廣之進さんは18分37秒0だったのです。
もしロンドンオリンピックに出場していれば古橋廣之進さんは世界新記録で金メダルをとっていたことになりますね。
実際には日本はロンドンオリンピックに出場していなかったので金メダルをとることはありませんでしたが、このできごとは裏オリンピックでの幻の金メダルとして歴史に残っています。
【まとめ】北島康介が演じた「裏オリンピック」の存在
今回はNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」で登場した裏オリンピックについてご紹介しました。
北島康介さんが演じた古橋廣之進さんは本当に実在した人物で、裏オリンピック後もさまざまな活躍をし、選手引退後も指導者として日本のスポーツ界を支えてきました。
こんな歴史があるからこそ現在のオリンピックの姿があるのでしょう。
歴史を知れば、よりオリンピック観戦が楽しめそうですよね。