2019年6月18日の夕方に東京都渋谷区内の自宅で倒れ、
日赤病院に緊急搬送されていたジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川さんが
解離性脳動脈瘤破裂による「くも膜下出血」で入院中であることが7月1日に公式発表されました。
6月18日の緊急搬送から約2週間が経ってようやく公式の情報が発表され、
ジャニーさんの「死亡説」などを耳にして心配していた方は少しほっとしたのではないでしょうか。
今回ジャニーさんが緊急入院となった理由は「くも膜下出血」ということですが、
くも膜下出血の病状や回復期間はどうなっていて、
ジャニー喜多川さんの退院がいつになるのかを見てみましょう。
ジャニー喜多川さんの退院はいつ?
くも膜下出血で入院となった場合、退院までの期間は3~6週間といわれています。
すなわちジャニーさんが入院したのは2019年6月18日ですから、
退院日として見込まれるのは7月9日から7月30日ごろになってきますね。
もっとも、ジャニー喜多川さんは現在87歳のご高齢ですから回復にも時間がかかるでしょうし、
慎重を期して安静期間を長くとるためにも入院期間を長めに設定する可能性も考えられます。
ジャニーズ事務所によれば、所属しているタレントさん達が毎日病室を訪れてはジャニーさんを元気づけているとのこと。
またジャニー喜多川さんの現在の容態や病状について、ジャニーズ事務所は以下のようにコメントしています。
「今もジャニーは必死に頑張っておりますので、治療に専念することを最優先とさせていただきたく、ご理解くださいますと幸甚に存じます」
このコメントから察するに、ジャニーさんの容態は決して手放しで喜べるほど快方に向かっているわけではないようですね…。
実は「くも膜下出血」は死亡率が高い病気ということもあり、今後のジャニーさんの回復状況が気がかりです。
ジャニーさんのくも膜下出血は死亡率が高い病気
そもそも「くも膜下出血」という言葉に聞き覚えはあっても、具体的な病状などを良く知らない方も多いのではないでしょうか?
「くも膜下出血」は脳を覆う「くも膜」と「軟膜」の間の「くも膜下腔」に、血管が破裂して出た血が入り、脳脊髄液の中に血が混入した状態を指します。
くも膜下出血時の症状としては、ハンマーで殴られたような強烈な頭痛や嘔吐などが見られます。
くも膜下出血の死亡率は約35%
通常の脳のくも膜下出血の死亡率は全体で約35%といわれています。
「全体で」というのはくも膜下出血後の経過段階によって、死亡率が異なるからです。
経過段階別の死亡率については以下のような資料がありました。
①病院に到着する前に10-15%死亡します。
出典:東京白十字病院 脳神経外科
②最初の数日以内に10%が死亡します。
③2週間以内に20%は脳動脈瘤が再破裂します。
④発症から30日での死亡率は46%。
⑤生存者の約30%は中等度~重度の後遺症を残します。
⑥生存者の約1/3が良好な経過をとります。
くも膜下出血の回復度合いは70歳以上で大きく悪化
特に70歳以上の患者さんはくも膜下出血後の回復度合いが若い人に比べて劣るようで、
歩行可能な状態で退院した場合でも、5年後に自立して生活できる方は40%以下だそうです。
ジャニーさんも入院してから2週間が経とうとしていますが、脳動脈瘤の再破裂など予断を許さない状況なのですね。
一般的に言われる3~6週間で退院できたとしても、生存者の約30%は中等度~重度の後遺症が残るということですから、ジャニーさんが事務所の社長業を続けられるほどに回復するには、相当の時間が必要なのではないでしょうか…。
くも膜下出血から回復・復帰した芸能人は?
芸能界ではくも膜下出血発症後に現役復帰している芸能人もいます。
例えば、歌手で俳優の星野源さんはくも膜下出血で2度の手術を経験しています。
31歳の2012年12月に発症し活動休止したあと、翌年2013年2月には仕事に復帰しましたが、
同じく2013年6月の定期検査で「手術箇所が万全ではない状態」と診断されてしまい再び活動休止となっていました。
その後2013年9月に再手術を行いこれが成功。
退院した後現在は皆さんご存知のようにドラマやTV番組など多方面で活躍されていますね。
【まとめ】ジャニー喜多川さんの退院は早くても7月中旬以降
くも膜下出血で入院となった場合、退院までの期間は3~6週間とされていることから、
ジャニーさんの退院日は一般的な回復期間からすると7月9日から7月30日ごろではないかと予想されます。
ただ、くも膜下出血は高齢になればなるほど回復度も回復期間も若い方より劣ってくる病気なので、
ジャニーさんが現在87歳であることを踏まえると退院日が上記の予想より遥かに長引く可能性も十分あり得そうです。
嵐のメンバーが会見で「今はジャニーさんが一日も早く元気に回復してくれることを祈っています」「みなさまには今は静かに温かく見守っていただけばと思っていますので、何卒、よろしくお願いします」と語っていましたが、私も心からジャニーさんの復活を祈りたいと思います。